第1回 「ライフプランニングと資金計画」とは？【FP3級講座】

この記事では、FP３級試験の試験科目の一つ「ライフプランニングと資金計画」の概要について解説しています。

2024年6月～2025年5月試験対応

用語

1. 「ライフプランニングと資金計画」とは？

人の一生には、進学、就職、結婚、出産、住宅の購入、定年、相続などの出来事があり、これらをライフイベントといいます。

いつ結婚して、いつごろ出産して、いつごろ住宅購入して…などといった、生涯におけるライフイベントの計画（設計）のことを人生設計（ライフプラン）といい、ライフプランを立てることをライフプランニングといいます。

そして、ライフプランに基づいて、それを実現するための資金計画（ファイナンシャル・プラン）を立てることをファイナンシャル・プランニングといいます。

2. 「ライフプランニングと資金計画」で学ぶこと

2-1. FP業務の基本

「FP業務の基本」パートでは、FPの職業的原則（顧客利益の優先、守秘義務の厳守等）や、FPが知っておかなければならない法律、実際にライフプランニングを行ううえで必要な手法や手続きについて学びます。

学習テーマ	学ぶこと
FPと職業倫理	FP業務を行ううえでの職業的原則（顧客利益の優先、守秘義務の厳守等）について学びます。
FPと関連法規	FPの関連業務の中には、FP単独でやってはいけないことがあります。 税理士法、保険業法、弁護士法や金融商品取引法など、FPとして活動するうえでに注意すべき法律について学びます。
ライフプランニングの手法	ライフプランニングの考え方や、ライフイベント表、キャッシュフロー表、バランスシートなどのツールの作成方法について学びます。

2-2. 人生の３大資金

「人生の３大資金」パートでは、人生の３大資金といわれる住宅資金、教育資金、老後資金について学びます。

学習テーマ	学ぶこと
住宅資金（住宅ローン）	住宅の購入には多額の資金が必要になります。ここでは住宅購入資金の調達方法の一つ、住宅ローンについて学びます。フラット35や繰り上げ返済なども重要な論点です。
教育資金	子どもの教育資金をまかなうために役立つ、学資保険や国の教育ローン、各種奨学金などについて学びます。
老後資金	老後の生活費などをまかなうための年金制度について学びます。年金は大きく分けて公的年金と私的年金（企業年金・個人年金）がありますが、詳しくは

2-3. 社会保険のしくみ

「社会保険のしくみ」パートでは、病気やケガ、失業など、万が一や将来に備えて加入が義務付けられている社会保険（健康保険や介護保険、労災保険、雇用保険など）の制度について学びます。なお、公的年金は次のパートで扱います。

学習テーマ	学ぶこと
公的医療保険（健康保険）	医療費をまかなうための公的医療保険制度について学びます。公的医療保険には会社員が加入する健康保険、会社員以外が加入する国民健康保険（国保）、75歳以上が対象の後期高齢者医療制度があります。
公的介護保険	介護が必要になったときに、自己負担１割で介護サービスを受けることができる公的介護保険制度について学びます。
労災保険	労働者の仕事中や通勤中のケガや病気などに対して給付を行う労災保険制度について学びます。保険料は事業者（会社）が全額負担するのが特徴です。
雇用保険	労働者の生活や雇用の安定を図るための雇用保険制度について学びます。失業者が休職中に生活することを支える基本給付（失業給付）のほか、育児休業や介護休業、教育訓練などの給付制度についても学びます。

2-4. 年金のしくみ

「年金」パートでは、公的年金と私的年金（企業年金・個人年金）の制度について学びます。公的年金は社会保険の一部ですが、「年金」というカテゴリで公的年金と私的年金をセットで学んだ方がイメージしやすいと思いますので、こちらのパートで扱います。

学習テーマ	学ぶこと
公的年金	日本は国民全員が公的年金に加入する国民皆保険制度を採用しています。ここでは日本の公的年金制度について学びます。給付が必要となる理由によって、老齢給付、障害給付、遺族給付などの給付の種類があります。
私的年金（企業年金・個人年金）	公的年金を補う目的で任意で加入する企業年金や個人年（iDeCo）などの私的年金について学びます。

2-5. その他のテーマ

その他のテーマとして「クレジットカード・カードローン」についても学びます。

学習テーマ	学ぶこと
クレジットカード・カードローン	現代の生活に欠かせない存在となっているクレジットカード。ここではクレジットカードの支払い方法の種類や、キャッシング・カードローンに関する規制（貸金業法の総量規制）について学びます。

以上で第１回のFP３級講座はおわりです。お疲れさまでした！